CO・OP

日本の生協のあゆみを
ふりかえります

「平和とよりよい生活のために」
その想いでうまれ、
みなさんの声に導かれた70年。
各地の生協とともに、日本全国をつなぎ、
わたしたちのくらしの願いを
実現してきました。

物質的には豊かになっても、
課題の多い現代社会。
一人ひとりの力は小さいけれど、
「人と人が、つながる強さ」を
わたしたちは知っています。

「つながる力」で明るい未来をつくりたい。
これからも、みなさんとご一緒に。

日本生協連は2021年、

創立70周年を迎えました。

【前史】明治期~日本生協連創立まで

  • ・明治開明期に知識人層による生協の誕生
  • ・大正デモクラシーの中で生協が広がる
  • ・太平洋戦争遂行による生協への壊滅的打撃
  • ・戦後復興期に生協の再建、新設相次ぐ

1950年代 経済復興と
生協の活動領域の広がり

  • ・戦後復興から高度経済成長期へ
  • ・メーカーの流通支配・価格管理
  • ・労働組合や消費者団体とともに
      物価値上げ反対運動に取り組む

1960年代 消費者運動の前進と
生協運動の新たな展開

  • ・高度経済成長期(1955~1973年)
  • ・消費革命・流通革命
     (スーパーマーケットチェーン展開)
  • ・公害・大気・水質汚染・泡公害問題
  • ・消費者運動など社会運動の広がり

1970年代 主婦層を中心に
全国に広がる「市民生協」

  • ・食品添加物・PCBなどの
     食の安全問題
  • ・石油危機によるモノ不足、
     物価高騰

1980年代 生協規制を克服、
飛躍的発展へ

  • ・貿易摩擦、輸入食品の急増、残留農薬問題
  • ・食品添加物の国際平準化・
     規制緩和がすすむ
  • ・バブル景気(1980年代後半~)

1990年代 転換期の困難と
発展への再構築

  • ・バブル経済崩壊、平成不況
  • ・グローバルスタンダード化、規制緩和
  • ・消費者の価値観の多様化・消費行動の変化
  • ・O-157、ダイオキシン、環境ホルモン、
     遺伝子組換え食品

2000年代 事業連帯の前進と
生協法の改正

  • ・食品の安全の社会システムづくり
  • ・リーマンショック(世界金融危機)
     → 世界同時不況へ

2010年代~ 震災復興支援と地域社会

  • ・「超高齢」「人口減少」社会へ
  • ・経済格差拡大

2021

日本生協連 70周年

東京共働社(国際消費組合デーを祝う)
(1927年)

1945

日本生協連の前身、
日本協同組合同盟(日協同盟)が創立

生協法制定要求決起大会で演説する
賀川豊彦日協同盟会長(1947年)

1948

消費生活協同組合法(生協法)成立・施行

生協法の施行を知らせる厚生省のポスター

1951

日本生活協同組合連合会
(日本生協連)創立

東大29番教室で行われた日本生協連
創立総会の模様(1951年3月)

1958

全日本事業生活協同組合連合会(事業連)設立
重点商品を「生協」印などで供給

事業連設立総会(1958年11月)、
事業連は、のちに日本生協連と合併する

1960

CO-OP商品の開発はじまる
CO-OP商品第1号「CO-OP生協バター」誕生、
管理価格の打破

事業連が扱っていた
CO-OPマーク商品
CO-OP
生協バター
1964年設立の京都洛北生協
(現・京都生協)の牛乳配達風景

1965

事業連と日本生協連の合併
CO・OP商品の開発が本格化

1966

衣料用洗剤
「CO-OPソフト」誕生
生協の環境問題対応の
先駆け、
組合員参加
開発第1号となる

衣料用洗剤
「CO-OPソフト」

1967~

メーカーの値上げに対抗して、
コープ牛乳や醤油が
全国各地で開発される

北海道
CO-OP醤油
「生協婦人大集会」参加組合員の
エプロンデモ(1965年)

1968

生協の共同購入方式
(予約制で定期的に班別供給)スタート

共同購入班での荷下ろし、荷分けの様子
名古屋勤労市民生協
(現・コープあいち)(1970年ごろ)

1969

高級アルコール系
衣料用洗剤
「CO-OPセフター」誕生
組合員に商品名を公募、
現在までのロングセラー
商品となる

高級アルコール系
衣料用洗剤
「CO-OPセフター」

1970

チクロ問題をきっかけに
CO-OP商品総点検
不必要な食品添加物を
排除した商品開発へ

生協の清酒
「虹の宴」誕生
(サリチル酸不使用
で開発、直買運動)

生協の清酒
「虹の宴」

日本生協連第20回通常総会で
「福島総会結語」を採択
「組合員が主人公」という考えが定着していく

「福島総会結語」を採択した
第20回通常総会(1970年5月)

1971

「CO-OPカラーテレビ
20サンセブン」誕生
(メーカーの
管理価格の打破)

CO-OPカラーテレビ
20サンセブン

「CO-OP無漂白
生協小麦粉」誕生

CO-OP無漂白
生協小麦粉

1972

日本生協連に「商品試験室」開設
(1976年 「商品検査センター」へ)

日本生協連「商品試験室」

1973

生協及び日本生協連のマークを公募して決定

生協のアイドルマーク
日本生協連の
シンボルマーク

「CO-OP無着色たらこ」
「CO-OP無漂白塩かずの子」
誕生

CO-OP無漂白塩かずの子

1977

「CO-OP基礎
化粧品」誕生
(成分情報を開示)

CO-OP基礎化粧品

1978~

共同購入「週1回定曜日配達」定着
生鮮品取扱いの増大と、
地域生協の急速な進展へ

三多摩市民生協(現・コープみらい)の
加入促進イベント(1970年代)

1979

「CO-OPイタリアスパゲッティ」誕生
(コープイタリアと提携)

CO-OPイタリアスパゲッティ

1980

日本生協連独自の
「食品の栄養表示と
賞味期間表示」開始決定
(商品検査センターのデータに基づく)

商品検査センターの検査風景
(『1979年版コープ商品の
しおり』掲載分)

全国生協の総事業高が
1兆円を突破

1981

日本生協連
CIマーク導入

日本生協連
CIマーク

「CO・OPミックス
キャロット」誕生

CO・OP
ミックスキャロット

1982

「生協の商品力強化と
コープ商品政策」実施
品質管理を正式に位置づけ、
コープ商品と組合員活動をつなげる

商品検査センターに
テストキッチンを設置

商品検査センターのテストキッチン

1984

「CO・OPコアノンロール」開発
灘神戸生協(現・コープこうべ)で
商標登録から全国コープ化、
その後、使用原料を回収牛乳パックへ

CO・OP
コアノンロール

『食品表示の手引き』
『食品添加物の手引き』発行
(食品表示基準、
自主的な使用基準策定)

『コープ商品と栄養表示
何を食べるの どれだけ食べるの』
(1982年)表紙

1980
年代後半〜

全国の生協で積極的な店舗展開

1985年に福岡県の5つの生協が
合併して誕生した
エフコープの戸畑西店
『生協運動』1986年3月号

1985

全国の組合員数
1,000万人突破

漁協との交流会での魚料理教室
(えひめ生協[現・コープえひめ]、
『生協運動』1986年11月号)

「第1回全国産直
研究会」を開催

「全国商品検査研究会」を
9生協で発足

1986

地域生協で初の事業連合
「北関東協同センター」設立
(現・コープデリ連合会)

全国生協の総事業高が
2兆円を突破

1987

「CO・OP大豆
ドライパック缶」
(お料理お手伝いの
素材シリーズ)誕生

CO・OP
大豆ドライパック缶

1990

個配(個人宅配)事業が始まる
(90年代後半から急速に成長)

ステイオンタブを飲料缶に導入
環境配慮でプルタブ缶から切り替えの先駆け

昔のプルタブ缶
現在のステイオンタブ缶

1991

全国生協の総事業高が
3兆円を突破

1992

ICA(国際協同組合同盟)東京大会
「協同組合の基本的価値」、
「環境と持続可能な開発」を論議

ICA東京大会の開会式
(1992年10月)©石河行康

1995

阪神・淡路大震災発生
被災地復興支援の取り組み

コープこうべ被災者救援活動
阪神淡路大震災により
被災した様子
(コープこうべ)

商品のコンセプト
開発はじまる
「日本の野菜
シリーズ」など

日本の野菜シリーズ

ICA創立100周年記念大会
(協同組合の定義・
価値・原則を論議)

1997

「全国組合員商品委員会」設置

食品衛生法の抜本改定を求める
「1000万署名を獲得しよう!」
全国組合員集会(2000年)

1998

全国の組合員数2,000万人突破

1999~

食品衛生法抜本改正運動
(2003年 法改正実現)

コープこうべ分の署名の
提出風景(2001年)

1999

CO・OP商品ロゴ
及びデザインの変更

CO・OP商品ロゴ

2000

エリア共同商品開発で、
コープ商品統合に着手

インターネット注文システム
「eフレンズ」(みやぎ生協)開始

2001

日本生協連創立50周年

創立50周年記念式典
このときにつくられた
レシピ集

2002

全国共同開発商品

2006

個配供給高が班配供給高を上回る

個配の様子
ララコープ(長崎県)

2007

「eフレンズ」が
日本生協連に事業譲渡
インターネット全国共通
基盤づくりへ

「CO・OP
牛肉コロッケ」
原料牛肉偽装事件

2008

「新・テーマ開発商品」
3シリーズ誕生

「新・テーマ開発商品」
3シリーズロゴ

中国製冷凍ギョーザ事件
有識者による検証委員会の下で、
「コープ商品の品質保証体系の
再構築計画」を策定

日本生協連 組合員サービスセンターでの
電話対応の様子
海外の工場での商品生産
立会いの様子

日本コープ共済生活協同組合連合会
(コープ共済連)設立
日本生協連から共済事業が分離

コープ共済連創立総会

2010〜

宅配事業のインフラを活用した
「見守り協定」の締結が進む
全国の7割近い地方自治体と協定を締結

2010

日本生協連コープ商品に関する
品質基準(商品基準・表示基準)の改定

日本医療福祉生活協同組合連合会
(医療福祉生協連)設立

2011

東日本大震災発生
被災地復興支援の
取り組み

東日本大震災の際、
全国から支援に駆け付けた
生協の車両
3.11後に被災復旧演習を兼ねて
開催された東京都生協連災害
ボランティアネットワーク交流会
(2011年7月)

2012

国際協同組合年(IYC)

2013

CO・OPの冷凍食品への農薬混入事件
「商品事故クライシス連携マニュアル」策定

2014

「ラブコープ・
キャンペーン」実施
CO・OP商品への
信頼と愛着を
広げる取り組み(~2015)

くらしと商品コミュニケーター活動開始
組合員の声をCO・OP商品に
反映させる取り組みの強化

くらしと商品コミュニケーター活動

2015

CO・OP商品
ブランドを刷新

2016

ユネスコ無形文化遺産登録
「協同組合において共通の利益を
形にするという思想と実践」が
ユネスコ無形文化遺産に

「全国生協共通の
お問合せ管理システム」
運用開始

2017

「きらきらステップ」
シリーズ誕生
子育て世代を応援する
乳幼児食商品

「きらきらステップ」シリーズ

「コープのエシカル」
取り組み開始

プラスティック使用量を削減した
商品の一例
「CO・OPラベルのない水(あずみ野)2L」

2018

日本の協同組合が集う
「日本協同組合連携機構
(JCA)」設立

日本生協連
「コープSDGs行動宣言」を採択
2030年に向けて新たな挑戦へ

SDGsロゴマーク

子どもの貧困問題について
地域で考え理解を深める
「子どもの未来アクション」開始

「ヘルシーコープ」誕生
食卓から健康を
サポートする
取り組み開始

2020

CO・OP商品60周年

CO・OP商品60周年ロゴ