コープあいち・学びと交流with三陸気仙 〜 被災地からの学びをどう生かすか(2)

2013年2月22日

被災地からの学びをどう生かすか(1)に引き続き、岩手県陸前高田市の特別養護老人ホーム高寿園で管理栄養士をしている菅原由紀枝さんの、震災当時のお話をお届けします。 

「なんでもいいから高寿園に届ける」地元業者との密接なつながり

 高寿園は2009年から、岩手県地産地消給食実施事業所として、「食の伝承」を大切に、地元の食材にこだわり、食材だけでも40社以上の地元業者と取引していました。普段の地元との密接なつながりから、3月11日以降、地元の業者や農家から「高寿園が大変なことになっている」「なんでもいいから高寿園に届ける」と、米、野菜、果物、食料の差し入れが続きました。 発災翌日の12日には、豆腐24丁入りが3,000箱、しいたけ30箱、海藻類30箱、冷凍コロッケ1,000個、さらに水産品が2トン車で、肉の冷凍品が4トン車でと、まとまった食材が届き始めました。