仙台白菜 宮城県岩沼市の沿岸部へ作付けを拡大(1)

2012年10月 4日

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2011年、復興のシンボルとして栽培された仙台白菜、今年は宮城県岩沼市でも栽培が行われることになりました。

その場所は海岸から800m、阿武隈川河口から2000mあまり。

ここは津波ですっかり流された土地です。

今は塩が浮きヒビわれた田、家の門柱だけがのこっています。

その一方で土地が沈み、水が溜まった荒地が続いています。

 

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9月8日岩沼市寺島地区の森さんの圃場で、全農宮城主催の仙台白菜定植イベントが開催されました。

気温が30度を上回る、9月にしてはとても暑い日でした。

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岩沼市は津波により約10kmの堤防が決壊し、1200haあまりの農地が浸水しました。

これは岩沼市の農地全体の半分以上にあたります。 その結果、塩害と地盤沈下による排水不全によって、いまだに農地に復旧はままならない状況にあります。

定植イベントが行われた寺島地区も3mあまりの津波にみまわれ、除塩作業も手付かずの状態です。

定植会場となった森さんの畑はリスクを考慮して試しに大豆を植えていた畑です。 塩によって大豆の生育はあまりよくないのですが白菜の定植会場に選ばれました。

岩沼沿岸部の本格的な白菜の作付けはここから2kmほど海から離れた玉浦地区で行われます。

かつて仙台白菜の一大産地だったところです。 そこも1mほどの津波がきました。

 

 

玉浦地区では除塩作業は徐々に着手されていますが、未だに稲は育つ見込みはないそうです。 食のみやぎ復興ネットワークの菜種プロジェクトも同地でおこなわれています。 白菜も菜種も塩害に強いアブラナ科の作物だからです。

今回の定植イベントは 全農宮城、みやぎ生協、宮農高生、明成高生、仙台・岩沼の小学生、食のみやぎ復興ネットワークの参加団体・企業のみなさんのが参加され、110名で実施となりました。

昨年から脚光を浴びはじめた仙台白菜ですが、津波被害が大きかった岩沼市沿岸部では今年がはじめてのチャレンジです。

次回は定植イベントの詳細をお伝えします。